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従業員さまのスキルアップのために活用してみては?②
みなさん、こんにちは。
大阪オフィスの久守です。
今年も残すところ数日となりました。本当に1年が経つのは早いですね。
この1年、いかがでしたでしょうか?良かったこと、悪かったこと、出来たこと、出来なかったこと、たくさんあるかと思いますが、今年を振り返って、また来年につなげていただければと思います。
さて、今回は、前回に続き人材開発支援助成金の「人材育成支援コース」の有期実習型訓練をご紹介します。
有期実習型訓練は、有期契約労働者等に対し、正規雇用労働者等に転換するための訓練で、要件を満たした雇用保険の被保険者を対象として助成されます。
対象者は、
①有期契約労働者であること
②キャリアコンサルタントによるキャリコンサルティングを受けた者であること
③キャリアコンサルティングが行われた日前の過去5年以内におおむね3年以上通算して正規雇用されたことがない者であること
④正規雇用労働者等として雇用することを約して雇い入れられた者ではないこと
基本的な要件としては、
①OJTとOFF-JTを効果的に組み合わせて実施する訓練であること
②訓練実施期間が2か月以上であること
③総訓練時間が6か月あたりの時間数に換算して425時間以上であること
④総訓練時間に占めるOJTの割合が1割以上9割以下であること
⑤訓練終了後にジョブ・カード様式3-3-1-1「職業能力証明(訓練成果・実務成果)シート(企業実習・OJT用)」もより職業能力の評価を実施すること
訓練時間については、例えば、4か月の訓練を計画しているとします。
③の6か月あたりの時間数に換算して425時間以上ですので、4か月の訓練であれば284時間以上必要となります。
また、訓練時間の1割以上は必ずOFF-JTでなければならないということとなります。(例えば4か月で300時間の訓練を計画した場合、30時間以上はOFF-JTとなりますね。)
新たに雇い入れられた方に対する教育訓練は、多くの事業所さまで実施されているかと思います。
有期契約の方について、教育訓練を行うのであれば、人材開発支援助成金も併せt活用できれば良いですね。
この助成金は、「経費助成」、「賃金助成」、「OJT実施助成」があり、
「経費助成」は、支払った経費に対して、60%から70%が支給されます。
「賃金助成」は、訓練時間に応じて一人1時間あたり760円(380円)、
「OJT実施助成」は、10万円(9万円)が支給されます。
※ただし、助成額の上限があります。
訓練終了日の翌日から1年以内に、5%以上の賃金上昇や、資格等手当を支給し賃金が3%以上上昇しており、要件に該当する場合には、さらに助成額が引き上げられ追加支給があります。
また、訓練終業後に、正規雇用への転換を行った場合には、キャリアアップ助成金についても、加算が行われます。
人材開発支援助成金と、キャリアアップ助成金とを組み合わせて活用されはいかがでしょうか。
なお、人材育成訓練コース同様に、事前に(訓練開始1ヵ月前までに)計画書の提出が必要となりますので、ご注意ください。
【厚生労働省HP 人材開発支援助成金】