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まだお使いですか?タイムカード
皆さま、こんにちは。
社会保険労務士法人アシストの西村です。
4月となり、いよいよ温かくなりました。
桜も各地で満開を迎えており、もうしばらくは楽しむことができそうですね!
さて、今回のテーマは「まだお使いですか?タイムカード」です。
勤怠管理に「タイムカード」をお使いの会社はまだまだ大多数ですね。
一度機械を導入すると慣れてしまって、なかなか変えられなくなりますよね。
便利だし、不便が無ければそのままでもよいかもしれません。
ただ、実はタイムカードを使うことによるデメリットは多くあるのです。
たとえば、
・印字が薄くて見れなくなる
・用紙やリボンを購入しなければならない
・打刻漏れが多い
・給与計算のとき間違えやすい
・代理の人が打刻されてもばれにくい
等がありますね。
さらに、労働基準監督署が事業所を調査する際、もしタイムカードだけで
勤怠管理していたのであれば、
「出勤時~退勤時」の打刻が労働時間とみなされる可能性があります!
私がかかわったある事例をご紹介します。
A社は、定時が18時です。
そこに勤めていたBさん(退職者)は、退勤の打刻が毎日19時でした。
なぜなら、この方は自動車通勤だったので、渋滞を避けるため
会社でゲームをして時間をつぶして帰っていたそうです。
ところが、この会社ではタイムカードだけでしか勤怠管理をしていなかったため、
調査の際に、Bさんが18時以降に仕事をしていない(=指揮命令下にない)
ことを証明できませんでした。
そのため、労基署から毎日1時間分の残業代さかのぼって支払うことを
求められました・・・
トータルで100万円弱です(涙)
実際に仕事のために残業していたのなら当然支払うべきですが、
そうではなく単に本人の都合で打刻が遅かっただけなのに、
多額の残業代を支払わされるのは何とも納得いきませんね。
つまり、タイムカードだけで管理ではダメで、それ以外に「残業承認簿」などの
残業時間を管理するための仕組みが無ければ、後々未払い賃金の請求など
大変なことを招いてしまう可能性があるのです!
このような事態を防ぐためにも、最近では、タイムカードではなく、
「クラウド」を使って勤怠管理をしている会社が増えてきています。
クラウドによる勤怠管理の方法としては、
まずは出勤時に従業員が各自持っているICカードをカードリーダーにかざし、
退勤時にも同様にカードリーダーにかざします。
これにより自動的にデータがクラウドに蓄積され、勤怠管理してくれます。
メリットとしては、タイムカードのように物理的に印字しないので、
薄くて見れなくなったり、消耗品を交換したりする手間が省けます。
給与計算の時には、データを自動的に使って簡単に計算することが
可能になります。
また、不正な代理打刻は難しくなります。
さらに、最大のメリットとしては、クラウド上で「残業申請・承認」ができるので、
たとえ遅い時間に退勤の打刻がされていたとしても、
申請承認が無ければ残業として扱う必要がありません。
つまり、ムダな残業代を支払わされるリスクも低減されるのです!
非常に魅力的な勤怠管理システムですが、導入には初期費用が掛かり、
また初期設定も必要なので、二の足を踏まれている会社も多いようです。
しかしご安心ください!
私ども社労士事務所では、勤怠管理システムの導入のサポートもしており、
安心してクラウド勤怠管理を導入して頂くことができます!
ぜひ、お気軽にご相談くださいね!