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介護事業所等の労災 腰痛編その⑤

皆さんこんにちは!
社会保険労務士法人アシスト 大阪オフィスの筏です。

少し涼しい日が増え、日も短くなってきましたね!
秋の気配を感じます🍂🍇🍐
スポーツの秋、行楽の秋、、、、コロナを気にせず楽しみたいところですが、今年こそ叶うでしょうか( 一一)

さて、前回は介護事業所におけるリスクアセスメントの概要についてお話致しました。
今回はリスクアセスメントの進め方等についてお話致します。

●リスクアセスメントの具体的な進め方と効果
①トップの表明
職場にリスクアセスメントを導入するには、まず事業場トップが安全衛生の問題解決のために、リスクアセスメントを導入することを決意表明し、実施担当者(実施責任者)を選任し、リスクアセスメントを推進する組織体制を明確にすることが必要です。

②リスクアセスメントのための管理体制の整備
職場でのリスクアセスメントを効力あるものにしていくためには、事業所のトップ、安全・衛生管理者、作業内容を詳しく把握している者などについて、それぞれの職務に応じた腰痛予防対策の役割を設定します。安全衛生委員会の活動を通じて、現場の労働者も参加し、職場で感じた腰痛発生に強く影響を与える要因を報告させるなど全従業員の参加・協力のもとに、全事業所で取り組み推進することが重要となります。事業所全体で取り組む体制をとることによって、職場のリスクに対する認識を管理者も含めた職場全体で共有でき、また、職場全員が参加することにより腰痛発生リスクに対する意識を高めることができます。

③リスクアセスメントの手順
リスクアセスメントは以下の手順で実施されます。

●リスクアセスメント対象作業の選定
まず、リスクアセスメントの対象となる作業を選定するにあたって、腰痛が問題となる職場や作業は多いため、何らかの基準を決めていく必要があります。例えば、「過去に職員がぎっくり腰になった作業」や「多くの職員が腰部への負担が強いと考える作業」のように、改善や対策の必要性の高い作業からリスクアセスメントしていくのも一つの考え方です。リスクアセスメントを実施するにあたって優先順位を判定するプロセスには、職場からの情報提供などの従業員の参加が不可欠になります。

●リスクアセスメントの実施者
リスクアセスメントは安全・衛生管理者や担当者だけに一任するのではなく、評価対象となる作業にかかわる従業員も参加し、危険や有害性を特定したり見積もったりするプロセスや、設定したリスク低減措置の優先度を検討したり、決定するプロセスに意見を述べることは、リスク低減措置の実効性を高めるうえで重要な事柄になります。

●実施内容の記録
リスクアセスメントを巡る一連のプロセスを安全衛委員会等で記録して文書によって保管することは、次のリスクアセスメントを実施する際の参考になります。

 

 

 

腰痛発生に関与する要因を洗い出し、そのリスクを評価するためには、チェックリストの活用が有効です。このチェックリストについてはまた次回お話いたします。

参考文献: https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/dl/saigai_boushi.pd


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