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皆さんこんにちは。
東京オフィスの吉田豊です。
やっと緊急事態宣言が解除されたのに、東京では新型コロナウィルス感染者数がまた増加傾向となり、引き続き気の抜けない日々が続いています。やはり新型コロナウィルスとの戦いは長期戦になりそうですね。
さて、新型コロナウィルス感染症に対する不安が広がる中で、マスクと一緒にドラッグストアなどからなくなったのがアルコール消毒液でしたが、これの代わりとなる消毒液を事業所などで使用したことで、従業員の方が急性呼吸不全などを発症したという事例があります。
ここでは、アルコール消毒液の代わりとして使用される可能性のあるものとその注意点をお伝えします。
【次亜塩素酸ナトリウム水溶液】
家庭用漂白剤等を希釈した水溶液が該当します。
一般販売されている漂白剤を希釈するだけで手軽に用意できますが、アルカリ性が強いため、皮膚や目に直接触れると薬傷や損傷を及ぼすので、 手指等の消毒には使用しないようにしましょう。
【エタノール （エチルアルコール） 】
アルコールの一種で、いわゆる「お酒」のアルコールです。
このうち、「工業用エタノール（変性アルコール）」はメタノール（アルコールランプなどの燃料などに使われる工業用のアルコール）等が添加されている製品 もあることから、手指等の消毒には使用しないようにしましょう。
なお、アルコール飲料用や医療用（消毒用）の高濃度エタノールは、手指等の消毒に用いても問題はありません。
【メタノール （メチルアルコール）】
エタノールと同様にアルコールの一種ですが、劇物に指定されており、毒性が高く、誤飲すると失明や呼吸不全、脳機能障害等が生じ、死亡に至るケースもあります。手指等の消毒には絶対に用いないでください。
【イソプロピルアルコール （ＩＰＡ） （イソプロパノール）】
イソプロピルアルコールには、医療分野で消毒用途に用いられる「医薬品」のものと、「工業用」のものが存在します。 工業用イソプロピルアルコールは第二種有機溶剤に該当することから、イソプロピルアルコールを 全体重量の 5％以上含有する溶剤を、屋内等において洗浄・払拭作業等に用いる場合は「有機溶剤 中毒予防規則」を遵守して使用しなければなりません。
今後、またアルコール消毒液が不足することがあるかもしれませんので、代わりのものを使用する場合には、ぜひご注意ください。
なお、今回取り上げた内容は、長野県・松本労働基準監督署のホームページに掲載された内容を要約したものです。詳しく知りたい方は、以下をご参照ください。
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