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こんなときどうする?⑦「残業代ちゃんと払っているつもりだったけど・・・(その2)」

Posted on February 05, 2020, In: 人事労務カレンダー, 業務

皆様、こんにちは!社会保険労務士法人アシストの西村です。
新型コロナウイルスが気になるところですが、マスクの着用や手洗い等
できる限りの予防をしましょう。

さて、私のほうでは、
「こんなときどうする?」をテーマに、
タイムリーな話題についてわかりやすく問答方式で解説しております。

今回は「残業代ちゃんと払っているつもりだったけど・・・(その2)」です。

前回と同様のテーマですが、今回は少し違う切り口です。
では、起業2年目の若手社長と、社労士との会話の風景をご覧ください。

社長 先生、実は、昨年退職した元社員から「未払いの残業代を払ってほしい
という連絡が来まして・・・。20万円程請求されているのですわ。

社労士 そうなんですか!それで残業代は払ってなかったのですか?

社長 いえ、払っていました。ただし、給与計算は私がしていて、
毎月タイムカードから残業時間を集計して残業代を計算するのは
大変だと思ったので、毎月固定で払っていたんです。

社労士 なるほど。固定で残業代を支給すること自体は間違っては
いませんが、その方法によっては残業代を支給したと認められない
こともあります。
社長は、どのような方法で支給していたのですか?

社長 彼には毎月の基本給とは別に、「固定残業手当」という名目で
2万円をつけていました。
これは残業のあるなしにかかわらず支給していました。
ただし、この2万円が特に何時間分の残業代に相当するかとかは
決めていなかったですね。

社労士 社長、固定残業手当については、少なくとも、これが
何時間分の残業代に相当するか」ということと、
その時間を超えた場合は別途残業代を支給する」ということを、
雇用契約書等に明記しなければならないことになっています。
つまり、これらを満たしていない固定残業手当は、残業代を支給したとは
認められません。
最悪の場合は、固定残業手当も残業単価に含めて、別途残業代を
支給しなければならないこともあるのです。

社長 そうなんですか・・・。これは痛かったですね(涙)
もっと早く先生に相談しておけばよかった。

社労士 社長、未払い残業代は、数百万円とか数千万円単位で請求される
ケースもあるようです。
今回のは痛い出費ですが、これから会社を拡大していくにあたって
きちんと制度を整備するよい機会ととらえればいかがでしょうか。

社長 そうですよね!気を取り直して、今後はこのようなことに
ならないようにします。
そのためにも、この機会に先生のところにお願いしてよろしいでしょうか?

社労士 お任せください!

いかがでしたでしょうか?
未払い残業代は、きちんと支払っていると思っていても発生していることが
あります。
それも気づかぬうちに思わぬ高額となっている場合もあります。
痛い目にあうことのないよう、日ごろから自社の給与制度などに問題はないか
しっかりと確認しておくことが重要です。

社労士は、人事・労務の専門家として、もちろん残業代の適正な計算方法に
ついても最適なアドバイスをさせていただきます。
この機会に、ぜひご相談ください!